皆さん、こんにちは。
土井けいじです。
今日は広尾にある、『匠力』で醤油ラーメンをいただいてきました。
最近とんこつラーメンばかり食べていた気がするので、醤油ラーメンは随分久しぶりな感じがします。
さて、今日はその醤油ラーメンを食べての感想と絡めて、僕の恩師の教えについて、綴りたいと思います。
■ベンチャーは最初の3年が大事
僕がベンチャーを立ち上げて間もなかった頃、恩師から口うるさく言われたことがあります。
「ベンチャーは最初の3年間が肝だぞ」。
なぜなら、最初の3年間でやってきたことが、そのベンチャーの「文化」になるから。
文化は作りあげ、定着させるまでに大変な労力を有します。
一度根付いた文化を変えていくとなるとなおのことです。
だから、一番始めが極めて重要。
立ち上げ当初の社長の努力が、そのベンチャー企業の将来を占います。
■久しぶりの醤油ラーメン!果たしてそのお味は?
さてさて、話はラーメンに戻り、『匠力』さんの醤油ラーメンはー。
一口食べて最初の感想。
味が薄い……!
でもこれは、『匠力』さんが問題なのではありません。
僕の舌の問題です。
ここのところ豚骨ラーメンを食べることが多かったので、その濃い味に、舌が慣れきってしまった。
だから、今目の前のこの醤油ラーメンを、薄味だと感じてしまったのでしょう。
ラーメン自体は、大変あっさりしたスープと、コシのある麺のバランスが絶妙でおいしいんです。
■「当たり前」ってとても怖い!
このラーメンを食べて改めて感じたこと。
「当たり前」って怖い、ということです。
同じものを食べても、普段から味の濃いものを食べていたら薄いと感じ、普段食べるものの味が薄いと、濃いと感じる。
普段その人が過ごしている日常、「当たり前」によって、目の前の出来事に対する感じ方が変わってしまう。
冒頭に書いた僕の恩師の教えも、このことを踏まえたものだったに違いありません。
例えば、立ち上げ後数年が経過したベンチャー企業で、問い合わせメールへの返信に、平均2日を要していたとします。
それまで30分以内に返信するのが当たり前だったベンチャー企業からすれば、これは由々しきこととみなされ、テコ入れが入るかもしれません。
しかし、立ち上げまもない頃、メールの返信に1週間かけていたベンチャー企業だと、この事態はむしろ良いことだと受け取られ、テコ入れされることはないでしょう。
さて、どちらのベンチャー企業がこれから伸びていく企業なのか?
―答えは火を見るよりも明らか、前者です。
基準が違えば、成果も違う。
そして、その基準を作り出すのは、ベンチャー企業最初の3年間の、社長や社員の努力にかかっているわけです。
だから、コンサルタントとして関わりを持った企業には、僕も言い続けます。
「ベンチャー企業は、最初の3年間が肝だぞ」。
土井けいじでした。