人々の記憶に残る食材

皆さんこんにちは、土井けいじです。


先日近所にある、昔ながらのあっさり醤油味のラーメンを食べに行きました。


そこのラーメンには具材ナルトが入っており、昨今ではラーメンの具材にナルトが入っているお店はあまり見かけなくなったので、とても懐かしく感じました。


娘と一緒にラーメンを食べに行ったのですが、娘はなんとナルトという具材そのものを知らず、アニメでも漫画でも有名な『NARUTO』の元ネタとなっているということを伝えると、とても驚いた様子でした。

(僕はその様子に驚いていました。笑)


漫画やアニメで描かれるラーメンには、よくナルトが描かれています。

ラーメンの絵を描くうえでも、ナルトはラーメンの象徴のように描写されることが多いですが、そもそも、なぜナルトがラーメンに載るようになったのでしょうか。


ナルトがラーメンに載るようになった歴史は、戦後間もなくにまで遡るそうです。


以下、抜粋


『確かなのは、もともとは蕎麦の具として使われていたということです。蕎麦辞典(植原路朗著・東京堂出版)によると、「ナルトの原型は江戸末期に生まれ、現在のような形となって、蕎麦(あるいは吸い物)に加えられたのは江戸中・後期である。」と書かれています。

明治のころのラーメンは一般的に『支那そば』という呼称が使われていましたが、これは支那(中国)の「そば」という意味で、先行する麺文化である「日本蕎麦」の「蕎麦」に中国という意味の「支那」を付けたものと考えられます。

そして同様に、当時の蕎麦のポピュラーな具であった「ナルト」を「支那そば」にもという思いでのせたのではないかという説が有力とされています』



【参考記事】

https://www.raumen.co.jp/rapedia/trivia/07.html


ナルトの原材料は魚のすり身とでん粉が主な成分で、かまぼこよりもつなぎが多く入っており、もちもちとした独特の触感が特徴です。僕は漫画のNARUTOも食材のナルトも大好きなのですが、娘はつなぎの多い少し粉っぽい触感が苦手みたいです。


娘に限らず、ナルトが苦手な方は多いみたいで、ラーメン屋さんでナルトをあまり見かけなくなった理由も、ナルトが苦手な方が増えてきたことに起因するのではないでしょうか。


現在は、お店で見かけることはあまりなくなったにも関わらず、アニメや漫画に出てくるラーメンの象徴として描かれているナルト。

少し大げさかもしれませんが、人々の記憶として継承されていくこの食材に、僕は歴史的なロマンを感じます。

そんな食材「ナルト」。興味がありましたら、是非この機会に、召し上がってみてはいかがでしょうか


土井けいじでした。